令和8年度 入学式

 令和8年4月9日(木)井原高校体育館にて、入学式が行われました。
 普通科74名、地域生活科41名、計115名が井原高校の1年生として、スタートを切りました。新入生代表宣誓では、佐藤大希(高屋中出身)さんが「仲間との助け合いやこれまで支えてくださった方々への感謝を胸に一つ一つ乗り越えていきたいです」と述べてくれました。

 

令和8年度 入学式 式辞

 春の訪れとともに、緑があふれ、吹く風にも新しい季節を感じる今日のよき日に、井原市長 大舌様をはじめ、御来賓の皆様の御臨席を賜り、令和8年度「岡山県立井原高等学校」入学式を挙行できますことを、厚く御礼申し上げます。
 ただ今入学を許可いたしました、115名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。皆さんは9年間の義務教育を終え、本日、創立123年目を迎える歴史ある本校の生徒となりました。
 数多くの高校の中から、本校の教育に共感し、入学を決意された皆さんを心から歓迎いたします。私たち教職員一同、より良い教育活動を行っていく決意を新たにしています。
 皆さんの表情を見ていると、学習はもちろん、部活動やボランティア活動などに精一杯取り組み、自らを成長させよう、自分らしい生き方を見つけようという熱意が伝わってきます。ぜひ、この井原高校という舞台で、その決意を形にしていってください。
 さて、新しい門出に際し、皆さんに伝えたいことが二つあります。
 1つ目は、「目の前の学びを大切にし、高い教養を身に付けること」です。
 高等学校は、義務教育とは異なり、定められた単位を修得して、はじめて卒業が認められます。普通科、地域生活科ともに学習内容は高度になり、3年間、主体的に学ぶ姿勢が求められます。学びの中には、大人になってそのまま使うことはないと感じる知識もあるかもしれません。
 しかし、高校での学びは決して無意味ではありません。誠実に学びに向かう姿勢と、人類が積み重ねてきた英知に裏打ちされた「教養」こそが、その人の人格を形作るからです。高い教養を身に付けた人は、学歴や職業を問わず、言葉遣いや表情、ふとした瞬間の受け答えに、その人の「ありよう」が滲み出ます。皆さんの周りにも、そんな素敵な大人がいらっしゃるのではないでしょうか。目の前の学びに真摯に向き合い、一生ものの教養を育んでください。
 本校の教職員は、学ぶことの意味と楽しさを、全力で皆さんに伝えていくことを約束します。
 2つ目は、「自分の人生を切り拓く力を身に付けること」です。そのために、本校で過ごす3年間で、「自分の登る山」を見つけてほしいと願っています。
 ソフトバンクグループの孫正義さんは、「自分の登る山が決まれば、人生の半分は決まる」という言葉を残されています。孫さんも、登るべき山が決まるまでは悩み抜いたそうですが、「迷ったらやる」を徹底して行動し続けたことで、視野が広がり、進むべき道が見えたといいます。今の皆さんは、まだどんな山に登るべきか見えていなくても構いません。目標は途中で変わっても良いのです。
 大切なのは、「登りやすい山」ではなく、自分が心から「登りたい山」を見つけることです。自ら選んだ山を登る過程では、挑戦と失敗を繰り返すこともあるでしょう。しかし、その先にある充実感は、次の一歩を踏み出す勇気となり、直面する課題を乗り越える力へと変わります。
 この井原高校という山を力強く登り、自分の人生を切り拓いていくために、皆さんにぜひ心掛けてほしいことがあります。それは、「素直であること」と「挑戦を語ること」です。
 ここでの「素直」とは、単に徒順であることではありません。自分の知らないことを認め、他者の考えを真っ直ぐに受け入れる「心の強さ」のことです。「挑戦を語る」とは、思いを言葉にして発信することです。
 言葉にすることで自らの覚悟が定まり、共に挑戦する仲間を引き寄せる力になります。
 どうか、素直な心で学び、そして自分自身に向き合ってください。その素直さこそが、皆さんをどこまでも成長させる「根っこ」となるはずです。本校で出会ったかけがえのない仲間とともに、なりたい自分を目指して、自らの道を切り拓いていってください。
 保護者の皆様、今日から私たちは、お子様の成長を支援するチームメイトとなります。地域の皆様とともに、力を合わせ、新入生115名の将来に貢献できるよう、総力を挙げて取り組み、「井原高校で良かった」と心から思っていただけるよう邁進いたしますので、本校の教育活動への御理解と御協力を、何卒よろしくお願い申し上げます。
 最後に「未来を担う人材育成」という崇高な使命を自覚し、新入生の皆さんの限りない可能性に期待して、式辞といたします。

令和8年4月9日
岡山県立井原高等学校
校長 田坂 紀子