校長室から

ごあいさつ

岡山県立井原高等学校

校長 信宮 誠

井原高校のホームページにアクセスいただきありがとうございます。

平成18年に県立井原高校と県立精研高校が再編整備され、新しい県立井原高校が誕生してから、今年で16年目を迎えます。北校地の普通科、南校地の園芸科と家政科は、再編整備以来、地域の方々の絶大な御支援をいただきながら、井原市内唯一の県立高校として、生徒一人ひとりの進路実現に取り組んできました。
このようなよき伝統を継承するとともに、今、井原高校は新たな一歩を踏み出しました。令和3年度入試から、「園芸科」と「家政科」を改編し、それぞれの学びを継承・発展する「グリーンライフコース」と「ヒューマンライフコース」を併設する「地域生活科」の募集を始めました。
また、普通科でも、一人ひとりの進路目標にきめ細かく対応できる3つの類型を設置し、幅広い科目選択を可能にするなどして魅力ある学びの提供を目指しています。
そして、令和5年度には南校地と北校地が北校地に統合されるため、「普通科」の生徒と「地域生活科」の生徒が共に生活する北校地の設備・施設等の準備を行っています。
このたびの一連の改編・改革の大きな目的は、両校地の学びの融合により、一人ひとりの学びに寄り添い、地域、日本、世界の未来を担う人材を育成することです。

これからの世の中は予測不可能な「変化の時代」と言われています。また、多様な背景をもった方たちが急速に増えてきており、否応なくグローバル化の時代を迎えています。このような時代では、多様な人々がそれぞれの違いを尊重しながら創造的な活動を行うことが不可欠です。校地統合後の新しい井原高校には、進路目的、学ぶ科目など自分とは異なる様々な仲間が集うことになり、共に活動する多くの機会が得られます。井原高校での生活は、多様性を身に付ける上で、大きなアドバンテージを持っており、多様性理解の基礎基本をクリアしています。

将来、井原高校の生徒たちが、臆することなく、多様性を充分に理解し、バックグラウンドが異なる相手の気持ちを思いやることに努めながら、日本や世界で様々な分野でリーダーシップを発揮して活躍することを期待しています。

昨年、一人ひとりの教員の思いを込めた「育成する生徒像」をまとめました。
○自己実現のために適切に情報を収集・分析でき、基礎的な知識・技能を習得できる生徒
○激変する社会に対応するため、自ら学び、考えや意見を適切な言葉で伝えることができる生徒
○学習したことを生かし、よりよい社会の実現に向けて粘り強く取り組むことができる生徒
○多様な他者と協働し、課題解決に取り組み、地域に貢献しようと主体的に行動できる生徒

井原高校では、教職員が生徒に積極的に関わり、生徒が自主的、自律的に行動し、個性を発揮できるようサポートしています。部活動など課外活動も盛んで、積極的に奨励しています。井原高校の生徒たちが井原高校の空気を胸一杯に吸って、青春の情熱を燃焼させ、逞しく、そして、心豊かに成長してくれることを心から期待しています。

地域の皆様、保護者の皆様、学校関係者の皆様、今後とも引き続き、新しい井原高校の教育活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。